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せーの!

アームズシンフォニー!

ということで、劇団シャイニングによる舞台化プロジェクトの『ポラリス』を観劇してきましたメモ。前回のJT同様、自分が後で見返してにやにやする用です。

2017年に劇団シャイニングの企画が再スタートし、今年2018年にこうしてシアターシャイニングの企画も舞台化してくださいました。前回も言いましたが公式さんには感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんご苦労もおありでしょうが、企画を継続していただけて有難いです。今回はそのシアシャイの第一弾です。

私が観劇したのは、9月22日ソワレ(二列目下手)と23日ソワレ(十列目上手)。23日が東京公演千秋楽でした。

以下感想。

 

相変わらずレビューを観るとIQ3に成り果ててしまうのですが、22日に観終わったときはあまりのレビューの威力にただでさえおかしい頭がさらにおかしくなっていました。セシルアイジマの色気は何事なのかと。それはあとで延々と語るとして、やはり2回以上は観ないと内容がしっかり頭に入らないなと感じましたね。レビューがある公演は特に。歳をとって体力的にしんどくなってきたのもあって余計でしょうか。昔のように二日連続マチソワとかもう無理ですね。体力の消耗のせいで集中力が続かなくなっている気がします。

内容は、シアシャイの『ポラリス』のストーリーと同じ時間軸の話でした。前回の劇シャイ三作品は世界線が同じでも本編前後の時間軸でしたが、今回はほぼ同じかなと。トキヤイチノセとナツキシノミヤ、セシルアイジマがまだ打ち解ける前の状態。そこにヒロイン(男)が入ってきて、エネミー(地球外生命体)との戦いがあって、大切な人たちの死や様々なトラブルを乗り越えて三人が力を合わせて地球を救う、的な話でした。

今回もストーリーが面白かったです!すごい人死んだけど!オリジナルキャラクターが4名、とてもいい味出してて最高なんですけど3人死にますからね。生きててほしかったなーってメインのヒロイン(男)、死んじゃうシーンでは普通に泣いてしまいました。トキヤが「必殺技は男の子の夢なんでしょう?」と言うんですが、これがまた優しくてな…;;物語の中ではハッピーエンドなんですが、失ったものが多くて切なくなる。こうして悲しい思いをしたことは、手放しのハピエンよりも記憶に残っていくんだよなと思います。彼らにも私たちにも。

いわゆるロボットアニメのようなストーリーなので、正直言うと個人的には興味がありませんでした。特に好きというわけじゃないので。ですが、ポラリスは世界観こそロボットアニメですが内容は少年たちの成長なので(他のロボアニメもそうかもしれないけど生憎見たことがないので分からないです)、観ていてすごく面白かったです。ロボットの見た目とかエネミーの見た目がいかにもSFなので、観始めた最初は「この世界観にのめりこめなかったらどうしよう」と不安でしたが……終わる頃には彼らの人生を思って泣いていたので現金だなと思います。

 

それぞれのキャラクターの話。

トキヤイチノセ役松村くん。前回のJTから続投ですが相変わらず安定の演技で素晴らしかったです。今作のキャラクター、トキヤってそういうやつだよねー!って頷ける演技。彼とレグスター役柏木くんとの殺陣は「キタキタキタ!」って感じでした。動ける子同士の殺陣は観ていて本当にドキドキします!レビューは前回よりも数割増しでセクシーでした。ありがとうございます。

ストーリーの中では、父親との確執が描かれていました。家族を亡くしたエンゲルバーグイチノセ(和泉さん)がトキヤを養子として引き取り、エネミーと戦うためのエースパイロットとして育てたという設定。息子ではなくパイロットとしてでないと自分に価値がないと思っているトキヤ。オープニングで父親と対峙した瞬間のトキヤの表情や仕草がなんとも切なくて、その一瞬だけで父親との関係を表現した松村くんすげえなと思いました。パパノセ。和泉さんは葬儀屋で何度も観ていますが、声もいいし素敵でした。トキヤをかばって倒れるところはなんとも苦しかった…トキヤの苦しい表情も最高でした。

 

ナツキシノミヤ役山川くん。今回初参加ということで大変だったと思いますが、本当に彼はスタイルが良くてびっくりしました。二列目から見てて何頭身だよと。顔がめちゃくちゃ小さい。足がなっがい。

個人的には、東京楽カテコで「ナツキシノミヤは男が惚れる男」「かっこよくてクール」という感じのことを言っていたのがとても嬉しかったです。元々の「那月」というキャラクターを考えると決して出てこないであろう「クール」という表現。彼は、「ナツキシノミヤ」という役柄と向き合った結果、「クール」と思ったんですよね。なっちゃんが演じた「ナツキ」という役を、そう受け取ったんだなあと思って。それがすごく嬉しかったです。

ラプール(黒幕)がナツキの眼鏡を外し、「あなたは本当はエネミーだ」とナツキも忘れていた正体を知らしめるようなシーンがあるのですが、そこで砂月のようなキャラクターにしてこなかったのはとても良かったです。地球人もエネミーもどちらもナツキと表現してくれたのは嬉しかった。

 

セシルアイジマ役横井くん。彼こんなに演技が上手かったですっけ…?出生が不明という暗い過去を抱えながらも明るく前向きなセシル、すごく愛らしくて良かったです。喋り終わった後に口が開きっぱなしなのすごい可愛かった。ナツキを傷つけたトキヤを怒鳴るところ大好きです。ラプールに操られているときの演技がほんと…すごく良かった…!剣にキスするセシル(中身ラプール)が最高に好き…。

レビュー。すごかった。話は少しずれますが、これから発売を控えている『雪月花』のMVで、寝そべったセシルが自分の映った姿を指先で撫でるシーンがあるんですけど。あれすごくえっちで好きなんですよね。元々のセシルって、無邪気で可愛くて純粋で前向きでふわふわしていて、それなのに急に艶っぽい表情を見せるところが最高にセクシーだしズドンとクるところだと思うんです。で、そういうセシルの魅力が、今回レビューでのセシルアイジマにがっつり詰まっている感じでした。溌溂とダンスして歌ったかと思ったら、伏し目ですんごいセクシーな投げキッスとかしちゃう。ウインクとかしちゃう。ラストの曲、一列目でセシルの視線とキスを受け取った女性盛大に倒れてましたし、すぐ傍で見た我々も完全に被弾。やられました。

横井くんがセシルと自身の魅力をしっかり理解していて、私たちを喜ばせるためにそれを表現してくれている。そう、それがセシルの魅力だよね、って。横井くんを見ることで、横井くんの表現で、本来のセシル自身をさらに好きになる。その感覚ってすごいことだなと思っています。

もしも今後このコンテンツが続いていって、リコリスを上演してくださるのなら、黒ずきんは横井くんがいいです。本気で。セシルの役を演じてくれたのが横井くんで本当に良かった。

 

最後にアンサンブル!なんか妙に可愛い子が多くてすごくファンサもいただいてしまい皆さん大好きになってしまいました…レビューでニコニコ踊ってる姿とても良かったです。めっちゃいいにおいした……。思い返すとエネミーもアンサンブルの方々が演じていらしたので、腹筋めちゃめちゃ見放題でした。本当に眼福でしたありがとうございました。皆さん早着替えすごいです。

 

多分他にもいろいろ思ったことはあるのですが、目を閉じるとセシルアイジマが投げキッスしてくるので色んなことが吹っ飛びます。これから大阪公演が始まりますが、もしも万が一大阪のポラリスを観るかどうするか悩んでいる方がいらっしゃるのなら絶対に観た方がいいです。本編面白いし、笑えるし、役者さんもいい。最後までキャストの皆さんが楽しみながら後悔なく怪我なく演じ切れることを願っています。

 

既に次回の演目に想いを馳せているのですが、次は何がくるでしょう。元々の演目順はBLOODY SHADOWSが一番なのですが、ラストだったポラリスが一発目に来たので今後どうなるかは分からないですね。情報の発表を楽しみにしていたいと思います。公演するとしても来年かな。特にブラシャは本当に大っ好きなので…………キャストが気になります。

前回劇シャイは本編前後で、今回シアシャイは本編と同じようなところをやってくれたので、このまま順調にSMSまで上演してくれたら、SMSは本当に本編と同じようにやってくださるのでは?と想像。リコリス完全に同じものをやられたら……トラウマになりそうですね。でも観たいです。一面真っ赤に染まった舞台で微笑む赤ずきん。観たい。